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実録 家庭教師の告白

- 高校時代に海外留学をしていましたので、その経験を活かし英語の家庭教師をある地方都市で行っていました。そのご家庭のお子様(高校3年生の女の子)は勉強熱心でしたが、英語だけがどうしても成績が向上せず家庭教師を頼むようになったのだそうです。
- 彼女の英語の授業を受け持つ事になった私ですが、かなりの不安がありました。ただ私が不安になると、彼女にも影響があります。私にやれることは、彼女に対し親身にそしてがむしゃらに指導していく事だと思ったのです。彼女の問題点は、中学時代の教師とのそりが悪く、あまり勉強してこなかった事に有るようでした。
- まず、私は雰囲気と信頼関係を作る事に力を注ぎました。でないと、元の木阿弥になると思ったからです。2週間ぐらい経つと、チョコチョコとプライベートの相談などもしてくれて「あー信頼してくれているんだな」と思えるようになってきました。そこから、本格的な指導に入って行き、不足していた単語力を向上させる為に、授業ごとの単語テスト実施や、文法のルールなどを教えるようになっていきました。すると、とても飲み込みが早く、教える私が次の課題をどうしようか悩むくらいになっていったのです。
- 彼女を受け持つようになってから半年がたち、実力を試す機会がやってきました。全国で行われる模擬試験です。そこでどのような結果が出るのか。ご家族や本人は勿論、私も試されているような気がして不安にかられました。模擬試験当日、彼女からの電話を取ると彼女が喜んだ声で話し始めました。「先生ありがとう。今までちっともわかんなかった英語が出来るようになってた。これも先生のおかげだよ」と。私はとても嬉しくて言葉が出ませんでした。模試が終わった次の週にご家族とお話しする機会があり、その際に彼女のお母さんから「先生ありがとうございます。娘は先生をとても気に入っているようで、毎週のように先生の話をするんです。中学時代に英語の先生とのそりが悪く、テスト前しか勉強しなかったんですよ。それが今は、毎日先生が出される宿題をやって、その他にも自主的に勉強しているみたいです。」とおっしゃっていただいたのです。本当に家庭教師をやって良かったと思える瞬間でした。
- 彼女はその後も、私の出す課題を次々にクリアして行き、3月には見事志望大学へ合格しました。これも彼女とそのご家族が頑張った結果で、私はちょっとしたお手伝いをさせてもらった感じだと思います。家庭教師は、自分にピッタリの先生を探すことが重要だと、彼女を教えた感想として持ちました。学校でもそうですが、嫌な先生の授業はやる気が起きません。実際私もそうでした。しかし、相性がばっちりの先生を探す事(そうは言ってもなかなか難しいですが)が出来れば、学習意欲が上がり信じられないような結果が待っている事もあるのです。3月末に彼女と一緒に見た桜の色は決して忘れません。










